カンティヨン醸造所
ブリュッセル南駅から歩いて数分の住宅街の中にあるカンティヨン醸造所(BASSERIE CANTILLON)
中に入ると、バーカウンターがあり、日本語のガイドブックも揃えてあります。
日本から来たと伝えると先代当主のジャン・ピエール・ヴァン・ロワ氏が快く迎え入れてくれました。
最初にガイドさんが、「英語にする?フランデレン語(オランダ語)にする?それともフランス語?」って聞いてこられます。
日本語でお願いします。。「無理だ!」とあっさり断られてしまいます。。
醸造工程の順路に従って説明を受けます。英語での説明ですが、早口なので、その場で理解したのは2割から3割程度。
メモを取りながら、写真を撮ったりするので、とても大変でした。
さて、いよいよ楽しみにしていた屋根裏へ。。
クールシップという冷却設備です。煮沸された麦汁がこの平たく大きな容器に注がれます。写真では見えにくいですが、奥に管が見えますでしょうか?ここから注がれます。
そして、一晩かけて冷却されます。冷却の途中で空気中にある野生酵母が麦汁に根付くわけです。まさに自然発酵のなせる技ですね。
彼らが言うには、「人間が手を加えることはほとんどない、自然に任せることでランビックは造られる」
そしてこう続けます。「造るたびに違うことだってある。それらすべて受け入れてくれ。それがランビックビールなんだから。。」
オーク樽の中で活発な醗酵を続ける様子。
自然の力の迫力さえも感じますね。
最後はテイスティング。
グーズをはじめ、クリークなどが味わえます。長期熟成されたグーズも飲ませていただきました。
ブリュッセルに行かれる方は、是非お立ち寄り下さい。ランビック造りに情熱をかける人たちの熱い思いが感じられる。そんな醸造所です。